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のじょべは笑わない

2015年5月17日

■ 最強ウォッシュレット

外国人観光客が、今回の滞在で一番驚いたことは何だったかとインタビューされて、「ハイテクトイレ体験」と答える様子がTVでしばしば見受けられますが、デリケートゾーンを水で洗浄する機械の使用体験が、フォリナーの感動分岐点を軽々と越えてくるあたり、変態先進国ニッポンあっぱれという感があります。

初期のウォッシュレットってただ冷たい水をアナルに噴射するだけの機能しか付いていませんでしたが、最近のものは、ただアナルを綺麗にするだけじゃなくて、蓋の開け閉めを自動でやってくれたり、豊臣秀吉の代わりに便座を温めてくれたり、アナルに湘南の風を当てて乾燥を促したりと、母性本能を擽られてダメ男に尽くす女子並みに便利になっていて、僕は結構好きです。

事前情報を持たない外国人観光客にとって多機能便器っていうのは、スターウォーズの宇宙船のコックピッドと一緒じゃないですか。ただ映画の世界と違うのは、便器はどこにも連れて行ってくれないことと、どのボタンを押しても悲劇の運命が待ちうけてるロシアンルーレットだということ。それも下半身丸出しで目をキラキラさせながらボタンを押すんですよ。正直言ってクソ可愛いですよね。

外国人観光客アナルロシアンルーレット問題というのは、単にボタン横の文字が読めないことが原因になっているのではありません。多機能便座を使える人間というのは、使い方を知っているから正しく使えるのです。言いかえると、初めてなら日本人でも絶対に使いこなせないということになります。失敗しながら覚えやがれという投げやりなメーカーの態度が癪に障ります。

100円で買えるカップ麺にも、作り方が蓋の開け方から丁寧に書いてある時代に、なぜ多機能便座の使い方を便器の蓋裏にでも書いておかないんだと憤りを覚えます。1回使えば使い方なんて大方わかるだろ、という説明責任を放棄しがちな社会。その傲慢さに警鐘を鳴らした「ラッスンゴレライ、説明してね♪」というフレーズが若者の間で流行したのも、なんだか分かる気がしてくるのです。

ウォッシュレットの失敗あるあるで一番多いのが、自宅外のウォッシュレットを使用したときの水の勢い問題ではないでしょうか。

先日、親戚の家のトイレを借りて排便したときも水勢設定が最強になっていたんですが、それに気付かずに使用してしまったんですよ。ひと口に最強といっても、ウォッシュレットって機種によって水勢の強弱がだいぶ違うんですが、そこの水圧は動物園のゾウのアナルを洗うレベルのもので、AV風のタイトルを付けたならば、もれなく「アナル破壊」とか衝撃的なワードが並んでたと思います。

三十路過ぎてなお独身の親戚のお姉さんが最強のウォッシュレットと毎回対峙しているという驚愕の事実は置いておきまして、あのポンプ力は人間のアナルに付着したウンコを洗い清める用途で使うには、明らかにオーバースペックなんですよね。その勢いをもってして腸内洗浄までしてるんじゃないのとか、鋼のアナルの持ち主なの、柳のアナルなのとか、沸々と疑念が出てくるんです。

雑念を振り払い、アナルへの放水を止めようとしたんですが、STOPボタンとは別のボタンを押してしまいまして、水勢最強のままで「0.5秒置きに強弱を付けてアナルを洗浄するモード」に変わってしまったんですよ。急に機械がウィンウィン唸り声を上げて、親の敵のように僕のアナルを攻め立てるの。ちょっと待って下さいよ。こんな緩急をつけた電光石火のセクハラされたことないわと。

これって野球中継で解説者がよく言う「スローボールがあるからストレートがより速く見えるんですね」っていう、緩急を付けて打者を打ちとる類のテクニックと同じじゃないですか。21世紀最新型のマッシーンが本気出しちゃって、人間様を内野フライで打ちとるつもりですか、大人げない。こんなの筋金入りの変態痴女でも音を上げるっつーの!

○ 最強ウォッシュレット VS のじょべ ×
(アナル水攻め: 1分18秒)

テキストサイトまとめwiki

2015年5月10日

■ 街コンに出会いを求めるのは間違っているだろうか

勝てる見込みのある場所でだけ、勝負をするべきだと思うのです。

知人に生活費以外の給与を宝くじに全部突っ込んでる人間がいます。周囲から宝くじなんてどうせ当たらないんだからもっと堅実なお金の使い方をしろと止められてるのに、当の本人は聞く耳を持たない。その理由を聞いてみると、これが俺にとっての貯蓄だからと。彼は一等6億円当選のビジョンを明確に描いていたのです。ギャンブルを貯蓄と言い切るまでの勝算。

彼はどちらかというと、液晶画面越しでしか姿を拝むことができない佐々木希に、全身全霊の愛情を注げばセックスまで持っていけると考えているタイプの人間なのです。僕ら一般人のように、出逢って3秒でおっぱいを触らせてくれて、頼めばアナルも舐めてくれそうな大久保佳代子を、好きになれるか否かという小さな問題で揺れるタイプの人間ではないんですよね。

その点で僕らは分かり合えないんですけど、リスクを犯すことで俺の人生に初めて勝機が生まれる、といった彼独自の負け犬気質な潔さには、なんだか惹かれるものがあります。周囲から見たら完全な負け戦でも、本人からしてみれば勝ち戦だった、なんていうことは往々にしてあるようです。わからないものです。

先日、高校の同級生と飲みに行ったときに、街コンというものに誘われたんですよ。

周りが結婚ラッシュでさ。実家に帰ると親戚のプレッシャーが半端ないんだよね。だからさ、今度一緒に行かないか。俺と一緒に新しい人生を切り開かないかなんて、一世一代の告白ばりの勧誘を受けたんですけど、僕って童貞街道猫まっしぐらのアラサー男子じゃないですか。同級生が恋愛にうつつを抜かして水族館デートで「あわよくば、キスしちゃうぞ☆」とか意気込んでた時に、ネトゲで廃人並みのLv上げに興じたりしてたじゃないですか。PTよろ、とか言ってたじゃないですか。

ネトゲのオフ会とかならわからんこともないんですがコンパですからね。どう考えても人選ミスなんですよ。

更に話を聞いてみると「彼女いない歴イコール実年齢」とかいう企画に参加しようとか言うんです。でも、敢えてこの企画に参加してくる女性って油断ならない気がするんですよ。高機能ATMゲット系女子が男をかき回し、それに触発された積極的なモンスター系女子が暴れ、自己評価低い系女子はヤリチンにお持ち帰りされていくという修羅場しかイメージできない。もうめちゃめちゃ。

「街コンに行ったら意外と彼女出来ちゃうかも」っていう勘違いが出来れば、僕も街コンに参加できると思うんですよ。でもね、こちとら異性との色恋どころか、同性とのコミュニケーションも満足にいきませんからね。逆立ちしても活路が見出せない。RPGなら街コンの申込段階で、参加受付の露出度が高いお姉さんに「あなたの場合ステータスが足りないけど、それでも参加する?」みたいな、善意の忠告メッセージが表示されること請け合いなんですよ。深刻な経験値不足。

そう、僕は未だスライムに戦いを挑む段階にすらなかったのだ。

「検討しておいてくれ、良い返事待ってる。」そう言い残して、彼は千鳥足で夜の街にひとり消えて行きました。僕は帰りがけに立ち寄った本屋で購入した、人生初のファッション雑誌を眺めながら帰宅の途につく。ストリートジャック。男が見ても惚れてしまいそうな高身長の爽やかイケメンがポージングを決めている。果たして、この戦いに勝機はあるのだろうか。

モデルと自分のビジュアルの違いに戦慄して、僕は読みかけの雑誌をそっと閉じた。

2015年4月26日

■ 快眠の秘密

テキストサイトと聞いて皆さんは何を想像するでしょうか。

僕はテキストサイトと聞くと、小汚いおじさんのアナルを思い浮かべてしまいます。テキストサイト全盛期、多くの管理人がアナルという魅惑のバズワードを使いたいがために、自らのアナルを酷使していました。ガラパゴス諸島で生物が独自の進化を遂げたように、テキストサイト界では独自のアナル文化が発展していたのです。

当時、世間は空前のたまごっちブームに沸いていました。ルーズソックスを履いた女子高生が、たまごっちのウンコを見て、「キャーうんちしてる!沙織、見て見て!カワイー!」とか言いつつ、昼休みの保健室でワイワイキャッキャしてたのと時を同じくして、テキストサイト界では、週3でウンコを漏らし、週2でアナルに異物を入れ、月1でアナルの病気になる。そんな頭とアナルに蛆虫でも湧いてるんじゃないかと思うくらいのゴミ人間が大量発生していました。まさに混沌の時代です。

中学生だった僕はテキストサイトのアングラ感にドハマりし、サイト管理人に憧れのような感情を抱いていました。売れないミュージシャンが「いつかビッグになる」とか「カイエン乗りてえ」とか、純真無垢な野心を抱くのと同じように、いつか自分のテキストサイトを持ち、バリ硬極太フォントで「アナル」を連呼してやるという願望を持っていました。

そしていま十数年越しに、当時憧憬の対象でしかなかったテキストサイト管理人と同じ土俵に立ち、アナルの3文字を世界に発信している。今将来に悩みを抱えている多くの若者に伝えたい。初心を忘れるな。初めての気持ちを忘れなければなんだってできる。どんな夢だって叶えられる。君はどんな願いでソウルジェムを輝かせるんだい。奇跡も、魔法も、あなるんだよ。

テキストサイト管理人って基本的に慢性的なネタ不足で苦しんでると思うんですよ。特に僕みたいな人生経験の少なくて、休暇は専ら部屋の押し入れの中で素数を数えるか、ネトゲするかの二択しかないヒキコモリ人間からすると、ネタ不足って奴は死活問題で、更新する時間は山程あるのにネタがなくて更新できない。

休日を外で有意義に過ごす人間は、外的刺激を受けてモリモリと更新するネタが湧きあがってくると思うんですが、僕なんて結婚の予定もないのにゼクシィ購読してるアラフォー女子みたいに、真っ白なメモ帳を見つめて小一時間固まってますからね。自分で書いていて悲しくなってきました。でも、そんなダメ人間にも下ネタは優しいので好きです。

だってとりあえず「ウンコ」って書いとけば面白いじゃないですか。続いて「漏れた」などと書き足したならば。「ウンコ漏れた、アナル痒い。」これでもう役満じゃないですか。どう考えても滑らないんですよね。当時のテキストサイト管理人なんか、みんなファッション感覚で脱糞してましたからね。PV欲しさにアナル花火を連日連夜ドカンドカン打ち上げてた。

そりゃ肛門括約筋も緩くなるわ、テキストサイトブームの風が吹けば桶屋の代わりに肛門科医が儲かるわとかで、急に日本の社会保障制度が不安になって夜眠れなくなって、あれこれ考えたりもするんですが、考えてもわからないし、アナルが痒くないからまあいいかとか、そういう結論に至り、今日もぐっすりと眠れるわけです。

2013年6月29日

■ 偽りのエレベーターガール

平日の午後六時を過ぎた頃、職業訓練を終えた僕は自宅マンションの一階の廊下を歩いていた。マンションの共同通路は横幅1m程度で、大人二人がすれ違うには少し狭い。前方から30代半ばくらいの小奇麗な格好の女性が俯きながら歩いてくるのが見えた。セミロングの黒髪。花柄のハンドバッグ。THE淑女といった風貌の女性だった。

その姿を確認した僕は不自然になりすぎない程度に左側に寄り、そして不審者に思われない程度の距離、声のトーン、表情で先制の挨拶をする。こんにちは。数ヶ月前までヒキコモリだったことを感じさせない好青年を演出。完璧にやり過ごせたんじゃないだろうか。ほっと胸をなでおろした矢先、「すみません」50cmすれ違ってから声をかけられた。振り返りながら耳に押しこんでいたイヤホンを外す。

「あの、エレベーターはあちら側だけですか?」

正面玄関の方を指さして彼女は言った。いえ。正面玄関側にもあるんですけど、こっちの奥側にもあるんですよ。そう答えてどうぞと、彼女が歩いてきた方にあるエレベーターに向かって歩きだす僕。元来た道を折り返し僕のすぐ後ろをついてくる彼女。ヒールの音がうす暗い廊下に響く。数歩進んだところで、僕は彼女の発言のおかしさに気づいてしまった。

彼女はこのマンションの二箇所のエレベーターの位置を完全に把握している。

このマンションはシンプルな作りだ。あと10mもしないうちに右手にエレベーターが見える。普通の人間がこの道を通ったのならエレベーターに気が付かないはずがない。しかしそれにも関わらず彼女は僕に「このマンションのエレベーターは一つか。」と尋ねたのだ。そもそもこの質問自体おかしい。このマンションに初めて着た人間なら9割がた正面玄関から入るはず。それならば正面玄関のエレベーターが視界に入らないはずがないし、上層階に行きたいのに最初に見かけたエレベーターで目的階まであがらない人間なんていないだろう。

彼女の不可解な行動が理解できない。質問の意図がわからない。なんでだろう。嫌な予感がする。通路には甘い香水の匂いが強く漂っている。僕のすぐ後ろを歩く知らない女性が怖くてたまらない。おそらく僕はこの人と一緒のエレベーターに、一平方メートル弱の密室に入ることになる。この展開は彼女だってわかっていたはずだ。普通なら見ず知らずの男と一緒のエレベーターに乗るのは絶対に回避するべき。でも避けない。この人は何故か避けない。

エレベーターの場所まで移動すると、その扉の前に定期点検の看板が置かれていた。あっ、点検中なんですね。参ったなあと彼女は笑った。それじゃあ少し遠いけどあっちのエレベーターを使うしかないですねと僕は返すと、ありがとうとニッコリして彼女は去って行った。訓練された笑顔。そう思った。

2013年6月25日

■ 黒服再来

職業訓練開始から早一ヶ月が経とうとしていた。勉強にも施設にも少しずつ慣れ気持ちにも少し弛みがでてきていた。僕らは生活をエンジョイし始めていたのだ。しかしその変化を施設が見逃すはずがなかった。訓練長は絶妙なタイミングで黒服を送りこんでくる。飴と鞭。どす黒い雰囲気の奴らを見ただけで一ヶ月前のあの日の記憶が鮮明に蘇ってくる。「何しに来やがったっ!」クラスに緊張が走った。

午前9時ちょうど。黒服の男達が教室に入ってきて教壇に上がる。同じ髪型、同じ服装。あの日の再放送を見ているのかと錯覚するほどに状況が酷似していた。男はゆっくりと話し始める。「この業界で本当に働きたいと思う奴は睡眠時間三時間でぶっ倒れるまで勉強しろ。その覚悟がないゴミムシは去れ。」ざわ。ざわ。ただでさえ静かだった教室から音が消えた。

この男、我々にブラック企業で悪名高いワ○ミの社員と同等の睡眠時間を強いている。

どう考えてもおかしい。成人男性に必要な睡眠時間は七時間前後のはずだ。三時間睡眠なんて実践していたら、昼間に眠くなって逆に勉強に身が入らなくなる。こんなこと小学生でもわかる。しかし今問われているのは意思。刻苦勉励の覚悟。精神論。過激な言葉が飛びかっているが、これはツンデレの激励なのだと思いこむことで心の負荷を軽くする。来世は美少女。

「好きなことを仕事に出来るほどお前らは優秀な人材じゃない。自分自身がよく知ってるだろ?ハロワに行って求人を見てたほうが余程いい。約半年で大学4年間に教える内容を叩きこませるんだ。それも広く浅くな。急場凌ぎなんてレベルじゃない。ほんの少しでも勉強についていけないと思ったものは去れ。これまでこの業界に関わりを持たない人間が易々と職に就けるほど甘い世界じゃない。」

施設で就職に携わる大人が誰も言わなかった、そして僕自身も見ないふりをしてたリアルを突きつけられた気がした。言葉に宿る熱量。恐らくこの人の言葉は本物だろう。言葉の節々に妙な説得力がある。「この中の半数もこの業界に就職できないだろう。」去り際に黒服がつぶやくように言ったのが印象的だった。その言葉は僕らより3ヶ月早く入所した同学科の先輩訓練生の現状なのかもしれない。

惰性で施設に身を置き勉強をすることへの危機感を抱かずにはいられなかった。職業訓練で教えてくれることだけやっていたら僕らはスタート地点にすら立てない。そして今になって気づく。気づかされる。就職率80%超えのカラクリ。殆どの訓練生が業界に就職できない割に高すぎる就職率。それが意味するもの。

「この訓練施設には闇の職業斡旋があるっ!」

2013年6月19日

■ 走る人

ナトリウムランプが午後9時の街道をオレンジ色に染めあげる。街中がLCLで満たされたみたいで心地よくて。人通りも疎らで。ほら小雨も降ってきた。ランニングには最適の環境が揃ってる。綾波もそう思うだろ。雨粒が僕の唇に当たって肌に染み込む。ニンニクラーメン、チャーシュー抜き。僕はスピードをあげた。夜の首都高速道路。僕はそのすぐ下の道を黙々と走っていた。

僕の人生の全盛期。あの頃もこうしてこの道を走っていた。

それも今よりずっと早く走っていた。体力の衰えを感じる。足が重くて息が苦しい。景色だってこんなのじゃなかった。誰もいない道を僕はひとりで走っている。孤独。この風景知っているぞ。僕の周回遅れの人生と同じじゃねえか。息を切らして全力で走っても同級生の背中は見えない。終わらない宿題を抱えて夏休み最終日を延々と過ごしているようなぬるま湯の焦燥感。過去への執着。絶望。

走ると血流が良くなるせいか、頭の中でぐるぐる考えがまわる。明日帰りにハロワ寄るか。一昨日の晩御飯なんだっけ。そういえばテキストサイト更新してないや。ネタがないな。テキストサイトを始めた理由ってどうだろう。理由なんて考えたことなかった。なんとなくいいなって思って。それでページ作って文章書いてスレに晒したんだった。そしたらいいねってレス貰えて。

社会的に評価されてないから、ネットで評価されたいとかどうだろう。もっともらしいけど、誰だって際限なく評価されたいものだし少し違う気がする。僕はテキストサイトが好きだった。好きだから始めた。もうそれで十分だろう。始めた理由よりも、テキストサイトに求めるもののほうが僕は重要な気がするんだ。

100m前方から二つ結びの美少女が走ってくるのが見えた。髪の毛が一定のリズムで揺れる。おっぱいも揺れる。ここらへんの治安は悪くない。悪くないが。時間も時間だ。僕みたいな変態に目をつけられたら大変だ。僕が彼女を守らなければ。そんな使命感に駆られる。だんだんと距離が縮まってくる。すれ違い際に目があった。笑顔で軽く会釈。彼女は天使なのではなかろうか。

3、2、1、充電完了。彼女の残り香をクロールして僕はオレンジの海から小道に入る。21分44秒。時代遅れのmp3プレイヤーが、僕のタイムを記録する。約一週間ぶりの更新だった。

2013年6月11日

■ カルピス地獄へようこそ

訓練生は常日頃から訓練長の手のひらの上で踊らされている。

思い返せばあの日もそうだった。空調管理。カラッカラに除湿された教室で二時間の講義。乾燥のしすぎで喉が切れて血が出るほどだった。搾取。金銭の搾取。気がつくと僕は、鮮血に染まった赤黒い自動販売機と対面していた。3mはあろうかという巨大な筐体から嫌な威圧感を感じる。ざわ。ざわ。ここは職業訓練施設に併設された食堂ホール。通称「悪魔たちの餌場」。

「さあ勝負を始めようか、のじょべさんよおっ!」

この状況に勝負の余地なんかないだろうが。缶コーヒー1本三万円。世界最高峰エベレスト山頂の値段設定で勝負というのならわかる。まだわかる。缶100円、ペット130円。この良心的価格設定で勝負だと笑わせるな。笑止。フルラインナップで周辺相場から20円引き。こんな好条件の提示、逃す手はないだろうが。購入確定。しかもカルピスウォーターのペットボトルに至っては100円だ。

安くて嬉しい。嬉しいが。あまりにも不自然な点が1つ。基本的にペットは130円の設定なのにカルピスだけ100円。ワンコイン。仮にこの商品だけ本当に100円であれば、普段は入荷が追いつかず品切れ状態のはず。だが100円と明記されている。手書きの文字ではない。綺麗に印刷されたゴシック体でだ。勝ち確。僕は幸運に恵まれている。僕は急いで財布から銀色の硬貨を一枚取りだして投入口へと放りこむ。

「クククッ!自分の運命が特別だという勘違い!お前はカルピス100円の文字を目に入れた瞬間から既に負けているんだよっ!」

100円硬貨は赤い悪魔に飲み込まれた。が、購入可能を示すランプは付かない。ぐにゃあ。カルピス130円。それは人類の敗北だった。僕は絶望感に苛まれた。リスクマネジメント。ダメなら30円追加でペットの綾鷹と決めていたはずだった。が僕は動揺していた。非人道的な揺さぶり。未だにカルピス130円の現実を受け入れられず、硬貨を入れてから再度商品を検討し直すそぶりを周囲に見せる。

落ちつけ。深呼吸しろ。震える手を抑えつけながら30円を追加する。綾鷹倍プッシュだ。ピッ、ガタン。購入完了。今はただ水分が欲しい。出てきた綾鷹を手に取りその場から離れようとしたその刹那。釣り銭が音を立てて落ち始めた。チャリン、チャリン、チャリン、チャリン、チャリン。脱水症状で意識が朦朧とする。なぜ釣り銭で90円が排出されているのか。理解できない。しかし相手は機械。やり直しはきくまい。そのうち僕は考えるのをやめた。完敗。

2013年6月8日

■ 【バトン企画】 つい笑ってしまうもの

僕が職業訓練施設へ向かうバスに乗っていると途中の停留所で、非モテで童貞臭のする20代後半の二人が乗りこんできました。僕は彼女いない歴=年齢の無職。同類のにおいには敏感なのです。彼らとなら仲良くなれそうだ。バスが発進して、ボッチの僕は一緒に通学する二人の関係を羨ましがりながら、彼らの話に興味深く耳を傾けていました。

「もうすぐ夏だな。そういやこの夏なんか欲しいものある?」
「俺は彼女かなー。彼女作ってヤりたいよなー。あー、貫地谷しほりみたいな彼女ほしー。」

「バスの車内で自分の性的な願望を叫ぶなんて中学生かよ!その話題が社会的に許されるのは高校生のリア充集団だけだぞ!」などと思いながら、それでも女性の名前に、吉木りさや石原さとみ、AKBのメンバーが挙がらなかったことを評価している自分がいるのでした。「人生は配られたカードで勝負するしかないのさ。」スヌーピーの名言が浮かんできます。貫地谷しほり。妥当。実に妥当だ。僕の中のスヌーピーが親指を立てて微笑みます。非モテなりに分をわきまえて慎ましく生きていく彼らの未来が見えた気がしました。

この夏欲しいもの。僕はその話題を夜が明けるまで語り明かせる気の置けない友人が欲しい。誰でもいいからカワイイ女と寝たいとか、そういうしょうもなくて馬鹿なこと言える友人が。非モテの彼らは僕の欲しいものを持っていました。次の魂のステージに。girl next door。それはショーウィンドウ越しに見える幸せのようで、簡単に手が届きそうで届かない世界でした。

ヲタクでも不細工でもデブでもいい。この夏、僕は友人を見つけよう。あの二人のような素敵な友情を築こう。幸運なことにいま僕は新しい環境に身を置いている。ヒキコモリだった頃の僕が想像できないほどの出会いが毎日訪れるだろう。貴重な時間。一度しかない人生を存分に生きよう。そう心に誓った。あの二人のように友情を。

「そんなことよりお前はどうなんだよ?この夏欲しいもの。」
「俺はやっぱりバイクかな。中型バイクに憧れてるんだよ。・・・そうだ佐々木、おまえがバイクになれよ!」
「でも、おまえがバイクだとスピード出なそうだなー。」

どうも雲行きがおかしい。友情のベクトルがおかしい。「いいこと思いついた。お前俺のケツの中でションベンしろ。」以後そんなノリの会話が展開される気がしてならないのでした。「俺がバイクに?いいぜ。」「でもそのかわりお前には俺の彼女になってもらうからな。」圧倒的BL脳。佐々木、俺だけのバイクになってくれ。二人で夜の湘南の風を感じよう。合体。僕が完全に妄想モードに入り、2人組は佐々木のスピードが早いか遅いか議論していたそのとき、なぜか僕の隣に座っていた普通のOLが奇声を発して髪の毛をぐちゃぐちゃにした。

彼女はカバンからスマホを取りだすと、すごい勢いでtwitterに文章を打ちこんで投稿していました。「BLだれかたのむ。」彼女は興奮していた。取り乱していた。彼女はOLの化けの皮を被った腐女子でした。その隣に僕。ただ皮が被ってるだけの僕。僕は声を出さないように笑いながらバスを降りました。僕がつい笑ってしまうもの。それは普通の人間だと思っていた人の豹変ぶりと自分の包茎ちんぽこ。

五月雨エレジー様バトンありがとうございました。次のバトンは詳細不鮮明様に託したいと思っております。お題は「おにぎり」です。よろしくお願い致します。

2013年6月6日

■ 職業訓練と社会の闇

あらすじ。無職脱出を目指して、本日ハロワの職業訓練の講習を受けに行った僕。新しい仲間や稼げるJOB達が待ち受けているはずの桃源郷で予想外の展開が。帰宅後、職業訓練の手厚い洗礼に狼狽しながらも、健気にサイトを更新する一人の青年の姿があった。

途中定期券を家に忘れるという失態を犯しながらも、僕は授業開始10分前にエスポワールへ滑り込むことに成功していた。部屋の扉を10cm開けたときに僕が感じた嫌な予感は、辛くも的中することになった。圧倒的静寂!10人の人間がただ席につき、時間が過ぎるのを待っている異様な光景。空調の音だけが無残にも部屋に響いていた。

「どうして会話がないっ!おかしいだろこんなのっ!」しかしそれも当然である。入所式で一度顔を合わせたとはいえ初対面。下は高校生、上は50代のおっさんが10人、同じ部屋に集められただけ。共通点は「無職」であることのみ。この場で親交を深められる奴の方が狂っている。絶望の二文字が派手な音をたてて躍った。午前9時の博打。出目は最悪だった。

授業開始のチャイムと共に、黒服の男達が教室に入ってきて教壇に上がる。「おめでとう諸君。君達は公正なる試験の結果、選び抜かれた最高のクズ共だ。」ざわ。ざわ。半月前に行われた筆記面接試験。その日に集まった人間の半数以上の姿が消えている。こんなに落とされるものなのか。全員スーツ着用、緊張した面持ちで試験に臨んでいた。僕だけが私服だった。遊びで来てた奴なんていなかった。誰もが人生の再起を賭けて真剣勝負を正面から挑んでいた。その結果が10人。たった10人。自分が落とされても不思議はなかった。

職業訓練の申込みに行ったときのことだ。僕はハロワで相談員に全てを洗いざらい話した。「学校を卒業したが就職できなかったこと。ヒキコモリであったこと。職業訓練に通って就職したいこと。」すると、相談員は笑顔でこう言った。「よく一歩踏み出せましたね。あなたなら大丈夫。ちゃんと大丈夫ですから。」その言葉に僕は救われた。勇気づけられた。僕はきっとすぐに就職できる。なんでもっと早く動き出さなかったんだろう。そう思った。

だが現実は甘くなかった。気が狂いそうになるほどの罵倒。説教。圧迫面接。「親の金で株でもすれば?」「キミみたいな人が働く必要って本当にあるの?」「生ポって知ってる?」そう、あの言葉は地獄へと歩ませるための魔法で、僕自身を強くしてくれるわけではなかった。救われた者はもう一度傷つかないといけない。血を流さないといけない。天使の所業は残酷だった。それでも働きたいんです。無意識にスタジオジブリの主人公が言いそうな言葉が口を突く。それでも。それでも。僕は大丈夫だった。

「政府がなぜこの事業に血税を使うかわかるか。我々が貴様らウジムシに何を望むかわかるか。就労だよ。日本国の大切な社会資源を消費だけされて死んでもらっては困る。ましてや生ポなんて受給されて生きながらえてもらってはもっと困る。ゴミクズ10人には決断してもらう。訓練期間内に100%就職するか、今すぐ喉をかき切って死ぬか。好きな方を選べ。」

黒服が部屋に来てから30分。早々に1人がシュウショクした。「もういないか?・・・じゃあそろそろ始めようか、本当の訓練をっ・・・!」ざわ。ざわ。この国は狂ってやがる。僕はもう後戻りはできないところまで来ていた。

2013年6月5日

■ うちのマンションには魔物(定職なし)が住んでる

同じマンションに住んでいるおっさんがサッカーを観戦していた。僕はその声に気づきテレビを消して窓を開ける。今夜は一段とテンションが高い。声もでかい。19時30分キックオフ試合開始と同時に雄叫びが夜の住宅街に響いた。「俺が日本代表だー!」日本の守備の要DFの吉田麻也が1タッチする前に、完全マイホームのおっさんは試合前から酒をあおり、もう完全に出来上がっているようだった。

実はこの試合、リビングでは僕の両親が日本代表ユニフォームを着て応援しているはずなのにどうだろう。サムライブルーがステテコホワイト(上半身裸)に声量で完敗するこのありさま。お隣さんだと思うだろ。六部屋も離れてるんだぜ、これ。思わず和也も生き返るほどのバイブレーション。なんか埼玉スタジアムのどのサポーターより声出てたと思う。「行け行け行け!行ける行ける行ける!本田あああああ!うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

おっしゃーおっさん!俺も勢いでいくぜ!テキストサイトの神!降りてこい!ゴートゥーヘブン!

長友のオーバーラップから、香川のワンツー!ぎゃああああああああああああ!大歓声が後押ししてくれる!しゅごい、しゅごいよぉおおおおおおおおお!埼玉スタジアム6万3000人の観衆と僕がひとつにィ!ふぁあ!みんな、オラに力を分けてくれ!前田のポストプレイからの、相手DFを欺くフェイント!行ける!いけいけ!ペナルティーエリア内で勝負だ、決めてくれ岡崎!サポーターとアタシゎああああああ、ズッ友だょおおおおおおおおお!OK、ゲームセット。

僕は昔世話になった就職担当教員の言葉をふいに思い出していた。「趣味スポーツ観戦?それなら自分の大学のスポーツ観戦に積極的に行け。帰属意識の高さをアピールできるからな。」国家への帰属意識。愛国心。サッカーは現代の戦争といっていい。お国のためと命を投げ出す11人の英雄に心を重ねるおっさんは、2時間にわたって近隣住民にご迷惑をかけるモンスター無職なんかじゃない。気高き魂の英雄を捨てない誇り高き無職なんだって。

だから、通報だけはしないであげて。パトカー来てたけど。愛国無罪ってことで勘弁を。

2013年6月2日

■ 亡き王女のための歌い手

エロサイトのブックマークを整理していたら、見覚えのないサイトがフォルダに紛れこんでいるのに気がついた。ニコニコミュニティ。404 Not Found。コミュニティは既に削除されていてページ見ることはできなかったが、僕が彼女についての記憶を取り戻すには、そのタイトルだけで十分だった。

一年前僕はニコ厨だった。現実逃避で部屋に閉じこもり、起きてる時間の全てをニコ生の視聴に費やしていた。ニコ生はヒキコモリである僕と社会のたった一つの接点だった。僕は人間の温もりを求めていた。自我を忘れて街を徘徊するゾンビのように、孤独の空しさを紛らわすために貪るようにコメントを打った。最初のうちは何を見ても楽しかったニコ生が次第につまらなくなっていったが、それでも僕はニコ生がやめられなかった。飯を食ってニコ生を見て寝る。四季の移ろいに関係なく僕は限りなく不健全で規則正しい生活を送っていた。

僕は過疎放送と呼ばれる放送が好きだった。過疎放送とは文字通り人がいない放送で、大きく二種類に分類された。一つは、長く放送をしているが常連が寄りつかず過疎になっているもの。もう一つは、放送を始めたてで認知度が低く過疎になっているものだ。僕は後者の放送が好きだった。放送者の配信に不慣れな様子が良かった。コメントも必ず拾われて承認欲求も満たされた。居心地が良かった。沈黙が続いてもその時間を共有するのも悪くないと思えるようになった。

まだ寒さの残る春の朝だった。その日もいつものように僕はニコ生で面白そうな過疎放送を探していた。何の気なしに選んだ放送は、ラッセンのイルカが壁紙で名前の知らないクラシック曲が流れていた。今日も寒いね、と僕はコメントを書いた。ほんと寒いね、冬に逆戻りしたみたいフフフ。釣られて笑っちゃうくらい声が可愛かった。人目惚れに近い衝撃を受けた。

最近放送始めたんだよ。人が来てくれて嬉しい。さっきなんて誰もコメントくれなかったから。小声で彼女がつぶやく。そうなんだ。そういえば、放送始めるきっかけってなにかあったの?あ、いや。別に、特に理由がなくても、人間って始めるときは始めるものだけども。何を言ってるんだ僕は。しばらくうーんと考えてから彼女は口を開いた。・・・私ね、好きな歌い手さんがいるの。

僕はもう続きが聞きたくなかった。童貞は惚れっぽいのだ。出会って3秒で超好きとか、AVのタイトルを彷彿させる速度で惚れていくのだ。可愛い女の子が自分以外の誰かを好いているを事実は当然と考えていながら、やはり当人の口から誰々が好きなどと聞くと悲しいのだ。なぜ僕はこんな質問を彼女に投げかけてしまったんだろう。ジーザス。このまま消えてしまいたかった。

私ね、好きな歌い手さんがいるの。いつもその人の放送を見てるんだけどね、彼がいつか私の放送に来てくれるのを願って待ってるの。それでね、私は彼の趣味や好きな食べ物も知ってるから、私これが好きなんですよー!えっ、あなたもですか!?これは運命かもしれないですねwwwっていうのをやっちゃう。あ、そうそう初見さん、良かったらコミュ入って!彼女は嬉しそうに話しを続けた。

結論だけいうと、僕は彼女のコミュニティに入らなかった。だけど三か月後に彼女の放送がどうなっているか気になった。それで僕は歌い手が来るほうに20セント賭けて、ブラウザのブックマークに追加したんだ。でも僕はそのことをすっかり忘れてしまっていて、彼女とはそれっきりになってしまったよ。

2013年6月1日

■ ごま昆布は今すぐ児童ポルノ禁止法で規制すべき

土曜日の朝。永遠に続くかのように思われる安穏。遠くに聞こえる建設工事の金属音をバックミュージックに、僕は朝食に並んだオカズを夢うつつに眺めていた。下半身に違和感。パジャマの膨らみ。自分の息子が勃起していた。一瞬、自分の身に何が起こったのかわからなかったが、数秒してやっと気づく。僕はごま昆布に勃起させられたのだと。

加工食品に勃起させられる。こんな屈辱あるだろうか。いやない。加工食品に勃起させられるくらいなら、絶世のブスに逆レイプされながら「口ではそんなこと言ってるけど身体は正直ね。」とか言われたほうがまだましなのだ。もちろんこれは僕が童貞であるとか、そういう趣味があるということを差し引いても揺らぐことはない。それほどの衝撃を受けたのだ。

ただ僕はごま昆布を栄養にしてやろうと思っていた。胃袋におさめて栄養を絞りとって、ごまウンコを排出してやろうと思っていた。ところがどうだ。実際は栄養にするどころか口に入れる前に、脳の中枢まで侵略されて生殖機能の誤作動まで許している。人間の脆弱性を突いてくるごま昆布は、人間の脅威であることを確信した。これは法律による規制が必要に違いないのだ。

そもそもごま昆布のエロスとはどこに内包されているのか。その点についてこれから解説していきたいと思う。まず、「ごま」がヤバい。全体に柔らかい丸みを帯びた流線型は女体を想像させる。更に観察すると、ごまの先端部分は黄色から茶色を帯びたピンクへとグラデーションで変化している。突起が茶色を帯びたピンク。そうオッパイだ。それも世の男共が求め続けた理想のオッパイを見事に具現化してしまっている。艶やかで凛としていて。

ここまで来ると、昆布は陰部を守るために互いに絡みあう漆黒の陰毛のようにしか見えない。その中に顔を覗かせる無数の最高のオッパイ。匂いを嗅ぐだけで射精してしまいそうな酒池肉林の世界が、フジッコの透明パックに詰まっているのだ。こんなにも卑猥な加工食品が、ご家庭の食卓を賑やかしていると考えると、「日本の食文化は、俺たちが理解できないところまで来てしまっているナ、HAHAHA!」などと外国人に嘲笑されてしまうのも不思議でないと思えるのです。

コミックLOや同人誌。それらを規制する前に、青少年に有害な「ごま昆布」を法律で規制する必要があるのだと、僕たちは世間に訴えていかないとならない。最後に、フジッコから「ごま昆布」の姉妹商品として、「おまめさん」という商品が発売されていることを追記しておく。ちなみに、この「おまめさん」何の隠喩なのか現在調査中であります。続報を待たれよ。

2013年5月30日

■ ご飯にシチューをかけるか論争に終止符を打つ

先日ネットで見たんですけど、ご飯にシチューをかけて食べる人間を軽蔑する女が存在するらしいんですよ。

今でこそ「ビーフシチューがギリギリのラインかな。まあかけないけど」などと抜かすファッショングルメ気取りの人間に成り果ててしまった僕ですが、小学生の頃にご飯にシチューをかけて食べてましたよ。それも「かける派」の中では割とハードコアな食べ方で、ご飯とシチューをギュインギュインかき回して、「空気と混ざりあうことで味が滑らかになる」とか自論を展開して30分くらい混ぜてから食べてました。

もうご飯の粒なんかすり潰されていて、「あれ?ご飯入れたはずなのに、具もないクリーミーな汁?」みたいな見た目になっていて、30分経ってるから冷たくなっていて味も美味しくないのね。正直ね、あれは小学生だから食べられた食事だった。小学生の中でも頭がゆるい子だけが食べられる餌。だってあんなの普通の神経してたらできないもの。ホント当時の僕はどうかしてた。

でもね、自分の大切な人をシチューご飯くらいで簡単に幻滅できますか。僕はそのシチューご飯の食事風景をゴミ虫を見るような目で親に眺められていましたが、流石に幻滅まではされてないと思うんですよね。だって、捨てられなかったし。うん。

考えてみて下さいよ。仮にあなたに妹がいて、外で男を覚えてきたみたいに突然夕飯のシチューに白米をぶち込み始めたらどう思いますか。「学校の帰り道に豆腐の角に頭ぶつけたのかな」程度には心配しても、軽蔑まではしないでしょ。親しい間柄の人間関係なら「汚ねえな(笑)」くらいで終わりなんですよ。だからね、それを軽蔑するような人間なんていないわけなんです。そんな二人の関係があるとすれば、シチューご飯以前にもう二人の関係は終わってるの。

でも、それは相手の容姿や性格、まあシチューエーション次第だね。ってやかましいわ!